Ⅰ 斬新なアイデアが生きる「ブルーオーシャン」、相手を選ばない「レッドオーシャン」
書籍市場に限らず、最新のマーケティング理論では、ターゲットの少ない「斬新なアイデア」による商品、「珍しい趣味」向けの商品を扱う市場を「ブルーオーシャン」と言います。逆に「普通の」商品、「汎用品」を扱う市場を「レッドオーシャン」と言います。
そして対象となく顧客層は多くても競争の激しいレッドオーシャンではなく、少ない顧客層を対象にした競合の少ないブルーオーシャンに向けたマーケティングを目指している企業が現れています。
この考えは、出版市場にもぴったり当てはまるものです。特に自費出版や、商業出版に企画を売り込んで出版しようと考えている人は、絶対に理解しておいた方がよい考え方です。
私たち「クリエイティブ出版COW AND CAT」もこの考えをもとに、狙う市場を「ブルーオーシャン」に特化して、ナンバー1ではなくオンリー1を目指す出版マーケティングを行っています。
Ⅱ 「斬新なアイデア」と親和性が高い「ブルーオーシャン」戦略
1 ブルーオーシャンとは珍しい趣味の人が買う魚が少しだけいる海
あなたの「斬新で独自のアイデア」に基づく本、「珍しい趣味」をテーマにした本は、実は非常に価値があります。人数はそれほど多くなくても熱烈なファンがつくでしょう。このページはその理由を解説します。合わせて、どのような本、アイデア、想い、物語が「斬新な」ものなのか、という説明をします。
その前に、言葉の「定義」を確認しておきましょう。
⑴ブルーオーシャンとは「珍しい魚」のいる海
ブルーオーシャンとはまさに「青い海」です。そこにはあなたのほかにはほとんど海水浴客も、釣り人もいません。
なぜなら、その青い海にはあまり「魚」がいないからです。「魚」とは、本の読者です。
しかし全くいないわけではありません。少しはいます。そして逆に「種類」は実に豊富です。ある「魚」は「廃墟」が大好きという珍しい趣味を持っています。またある魚は「化石」に夢中です。中には「平安時代の歩き巫女」を必死に勉強していたりします。とにかく「斬新で」「珍しい」ものがたくさんいるのです。
⑵ブルーオーシャンで求められるのは斬新なアイデア
ですから仮に「廃墟の歩き方」というエサをつけて釣り糸を垂らしてください。するとすぐに「廃墟」好きの魚が食いつきます。しかしそういう魚はたくさんはいません。だから1日釣りをしても釣果は十匹程度です。でもあなたが(あるいはあなたと家族が)今日の夕食にするには十分な量です。
場合によっては、食べきれない場合もあります。その時には町の市場に持って行けばかなり高い値段で売れます。「廃墟好き」という珍しい趣味を持った人は必ずどこかにいるからです。「廃墟の本」は滅多に売っていません。ですから彼らにとってその本は高い価値があります。ほかの人が知らないような美味だと言うことをその人は知っているのです。
そんなに高い魚が釣れるなら、大型漁船が根こそぎとって行くのではないか。と言う不安も生まれますが、そんなことはありません。なぜなら、いくら1匹が高くてもたくさんは取れないからです。結局、大型漁船を動かす燃料代の方が高くついてしまって、撤退するでしょう。
2 レッドオーシャンは誰もが釣りたい魚がたくさんいる海
⑴レッドオーシャンには珍しい魚はいない
逆に魚がたくさん釣れる海をレッドオーシャンと言います。そこで取れる魚は、誰でも好きなもの、美味しいと誰もが知っているようなものです。たとえば「異界転生好き」という魚などで「独自の」ものはいません。
ですから多くの漁師が乗った大型漁船は、定置網で一度にたくさんの魚を獲って行くしかありません。エサは多くの人が好むものです。たとえば何かの賞をとった本、最近SNSでよく取り上げられている、いわゆる「ラノベ」などです。たとえば「女子高生が転生したら織田信長に転生していた」というような本です。
当然、漁獲高も多いので、売上の総合計も多くなります。しかしそこから大型漁船の燃料代や、社内の色々な部署の経費が引かれます。ですから書いた本人にはたいしたお金は入りません。
またその様子を見て、同じ「異界転生好き」を狙ってほかの大型漁船も出港してきます。そうなると競争です。先行しているものとは異なったエサを撒いて来ます。たとえば「男子高校生が異界転生して豊臣秀吉になる」というエサです。
こうなると似たような本を2冊は買いませんから、「織田信長」は今までの半分しか売れなくなります。
⑵売上は大きいが利益が出ない海
しかし結局は同じ「異界転生」ものです。お客さんは「文章が面白い」「BL要素がある」などの細かい差で買う本を決めます。だって信長でも秀吉でも変わらないですから。
であるならばどちらの本を選ぶかの基準は「ページ単価が安い」「表紙のイラストが好き」になります。つまり「内容」以外の部分での判断です。たとえば絶対に自分の本を選んでもらうためには、値段を下げるしかありません。安売り競争は売上は上がっても利益が出ません。ですから、漁船もエサを作った人も全然得をしません。
ただし販売数で言えば「異界転生もの」は、ブルーオ-シャンで自費出版した「廃墟探訪」の数十倍、数百倍になります。しかし利益で言えば両方ともほぼ同じ、もしかすると「廃墟探訪」の方が多いこともしばしばなのです。
更に言えば「信長」を買った人が次にまた同じ出版社から「高校中退のヤンキー娘が異界転生して紫式部になる」本を買うかどうか全く不明です。このような本「ありふれた本」は「固定客」「ファン」ができないのです。ですから毎回、他社とお客さんの取り合いをしなければなりません。
しかしブルーオーシャンで「廃墟探訪」を買った人は「廃墟好き」ですから、同じ作者が今度は「廃墟徘徊」という本を出したら、ほぼ確実に買ってくれます。つまりファン化してくれるのです。
3 ブルーとレッド、斬新なアイデアが求められる海とそれが不要な海。どちらを選ぶ?
さて、あなたはブルーオーシャンで売れる本を書きたいですか?それともレッドオーシャンを狙いますか?
どちらを選んでもメリットとデメリットがあります。
⑴有名な作家になりたかったらレッドオーシャン
はっきり言えるのは「有名になりたい」ならレッドオーシャンで勝負するしかない、ということです。
そのためには、「多くの人の興味を惹く内容」「何度ボツになっても通るまで企画書を書き続ける」「商業出版社で採用されて出版する」ことが必要です。しかし採用される確率はかなり低いです。
なぜならほかの作者が出す企画も同じようなものだからです。その中で明らかに目立つには、既にたくさんのSNSのフォロワーを持っている。大学教授、心理コンサルタントなど本の内容の確からしさを保証する地位や資格を持っている。と言うことが必要なのです。
採用の基準の中で「斬新さ」は重視されません。むしろ多くの似たようなラノベを読む。マクドナルドで女子高生の会話を盗み聞きする。などによって「多くの人の関心事」を探し出し、それをテーマにすることが重要です。たとえば、モテ、儲け話、イケメン、美人、楽をしていい生活ができる、もともと才能がある、というようなことです。
また信じられませんが、せっかく出版しても初版の印税は0円である場合がほとんどです。
⑵斬新なアイデア、珍しい趣味はブルーオーシャンにピッタリのテーマ
印税で裕福になりたい。FIREをしたい(※)。ということが目的ではなく、自分の斬新なアイデアを生かした本。斬新なアイデアを解説した本。珍しい趣味を分類して解説した本。趣味の実体験を書いた本。こういうものによって、社会の偏見を解きたい。自己承認したい。同じ趣味の仲間と知り合いたい。という人はブルーオーシャンが向いています。(※FIREとは若くして億単位のお金を儲け、30代以降はのんびり「余生」を送ることです)
なぜかと言えば、あなたの希望に合った読者が、数は少なくてもブルーオーシャンには必ず存在するからです。
ですからその人たちに「あなたの本」が斬新なものだという情報を伝える工夫さえすれば、そもそもそのような内容の本はほぼ皆無ですから「こういう本が読みたかった!」と買ってくれるでしょう。
Ⅲ 私たちはブルーオーシャン向けの斬新で珍しい内容の本を求めています
しかしほとんどの商業出版社、あるいは印刷だけでなく販売も請け負う自費出版社はブルーオーシャン向けの本の出版を嫌がります。商業出版社は絶対に企画を通しません。自費出版社でさえ「売るのに苦労しますよ」とやんわり止めさせようとします。
ただし、話は少しずれますが、それは良心的な商業出版社、自費出版社の場合だけです。このページでご紹介していますが、悪徳商業出版社、悪徳自費出版社は、むしろあなたを歓迎します。そしてとにかくあなたに自社から出版させて、色々な方法でお金をだまし取ろうとします。あなたの本が売れようが売れまいがどうでもよいのです。
ですからあなたの本が我ながら斬新なアイデアをもとにした内容なのに、人と違った珍しい趣味の本なのに、すぐ出版を請け負う自費出版社、商業出版社は要注意です。
ブルーオーシャンにはブルーオーシャンに相応しい内容というものがあるのです。それを具体的にご紹介しましょう。
1 ブルーオーシャンに向いているのは「斬新なアイデア」があるか「珍しい趣味」の本
ブルーオーシャンに適している本は、たとえば以下のような特徴を持っているものです。これが「斬新」「珍しい」の中身です。
- 新しい刺激がもらえる本
- 今の社会や学会の常識に逆らう本
- 自分の知らなかった世界を教えてくれる「目からウロコ」本
- 今は注目されていないがそのうち世界中の人が追いかける本
- 少数のファン仲間がいて密かに愛好会を作っている本
- あなただけの体験談
- あなた自身が読みたいと思ってもなかなか売っていない本
私たちに企画や原稿を見せていただければ、すぐにこの中に含まれるかどうかを判断します。そして入っていれば、即「クリエイティブ出版COW AND CAT」から出版する方向で、あなたとご相談の機会を設けます。
2 ブルーオーシャンで本を販売する時のメリット
⑴ブルーオーシャン向けの本は即出版!
仮にあなたの本が「ブルーオーシャン」に向いていたらぜひ原稿を私たちに見せてください。「こんな本、誰も読みたくないよな」という躊躇は全く不要です。あなたの「斬新なアイデアを形にした」「珍しい趣味についての」本を待っている人が確実にいるのです。
まら、もしもあなたがどんな形でもいいので本を出したいと思っているなら、ブルーオーシャン向けに内容の構成や、表紙、タイトルを作りましょう。なぜならそれによってあなたは以下のメリットが得られるからです。
- 値段を多少高くしても買ってもらえる。
- 値段を少し高く設定することで印税も増える。
- 続編が書きやすく、その続編を待っている、続編も絶対に買おうと考えている「固定ファン」がつく。
- 固定ファンが普段接している媒体(SNSやサイト、あるいは雑誌)はだいたい共通しているので、新刊の情報発信がしやすい。無駄な宣伝をしなくて済む。
- テーマがオリジナルでありオンリーワンのものなので、ライバルの存在を気にしないで、自分らしく、自由に原稿を書くことができる。ほかの本の真似をしなくても済む。
- 新刊、続刊の宣伝をしなくても、固定ファンの方で情報を検索して買ってくれる。
⑵あなたの原稿が「かなり斬新な内容だね」「珍しいご趣味をお持ちで」と言われたらチャンス!
ですからあなたが「人とは違う独自の考え」。「人とは違う斬新な主張」。「学会の常識に反した独自の説」。「ほかの人が書かないオリジナルなアイデアに基づくストーリー」の原稿、企画、あるいはまだ頭の中で温めて居るアイデアを持っていたら、ぜひ私たちに出版のご相談をしてください。
私たちはあなたが書くような本の出版を通して「世界を変える」ことを目指しているのです。
3 あなたの原稿が以下のように他の出版社で扱われたら、それは「斬新なアイデア」であり「珍しい趣味」の本である証拠です
「ブルーオーシャン」に向いている本とは何か。それをもう少し具体的に挙げましょう。もしもあなたが今、どのような本を書けばいいのか悩んでいたら、必ず参考になるはずです。
以下のどれかに当てはまれば、あなたの原稿は「一般人には斬新過ぎると理解されないが、世界を変えるかも知れない画期的な本」。または「好きな人は強烈に好きな趣味」に関する本だと言えます。それはまさに「ブルーオーシャン向き」です。
- 頭の古い学会誌に載せようとしたが査読で落ちた本
- 商業出版社に持ち込んだら「こんな本は売れない」と没になった本
- 目からウロコが落ちるような新しい学説、論考の本
- 自分は平凡な人生だと思っているが、実は貴重な体験の綴られている手記、自叙伝
- 世の中のサイレント・マイノリティ(※)の意見を代弁している本
- 世の中の隠された真実や悪、あるいは善を明らかにする本
- 世の中をナナメに見たり、ウラから見たりしている本
- ごく少数の人が楽しんでいる趣味について詳しく書かれた本
- 世の中の仕組みを意外な切り口で解き明かす本
- 世界で初めて語られたテーマの本
Ⅳ 「レッドオーシャン」は「規模の優位」で戦う市場。斬新なアイデア、珍しい趣味は向いていません
ではブルーオーシャンと対比される「レッドオーシャン」にはどういう特徴があるのでしょうか。またどのようなデメリットがあるから、私たちはその市場に向かって出版することを避けているのでしょうか。
1 レッドオーシャンの特徴
まず特徴は以下の通りです。
- 似たようなテーマ、分野、常識的な内容の本を扱っている
- 同じような本が山ほど売られていて、読者はどの本を読めばいいのか分からない。
- 同じような内容の本だから「失敗例から学ぶ!」などの表紙のちょっとしたサブタイトルなどで差別化を図るしかない。
- 内容も同じ、タイトルも似たようなもの、という場合は値段で勝負するしかないので、値下げ競争になる。
- あるテーマが人気になるとあっという間に似たような本がたくさん出版されるため、すぐに飽きられてしまう。
- 作者も同じ傾向の本ばかり書かされる。
2 レッドオーシャンのデメリット
このような特徴のレッドオーシャン向けに出版する、本を書くと、上手くすれば大ヒット作が生まれる可能性もありますが、一方で以下のようなデメリットも覚悟しなければなりません。
- 本の価格を安くせざるを得ないので印税も少ない。
- 「どこかで読んだことがあるような話」なので読み終えた時の感動も薄く、リピーターが生まれにくい。
- 従って続刊、新刊を出しても買ってくれない。買ってもらうには、1番最初に買ってもらった時と同じ努力をしなければならない。
- レッドオーシャンの本を買う読者は、ランキング上位の本や有名人の本を好む。だからあなたが素晴らしい本を書いたとしても、売れない可能性が高い。
- 売るためには大々的に広告をして、できるだけ多くの書店に配本し、営業マンがきめ細かく回って、注文してくれるように頼んだり、平積みをお願いしたり、店頭でのキャンペーンのディスプレイをしてもらわないとならない。そのための費用は本の値段に上乗せされ、あなたへの印税から差し引かれる。
- それだけお金をかけるので、たくさん売れないと出版社は赤字になる。そうすると「あの作家はダメだ」と評価されてしまい、次作の出版がなかなかできなくなる。
以上のメリット、デメリットをよく考えて「レッドオーシャン」向けの原稿を書くのかどうするのか、ということをよく考えましょう。
Ⅴ 自分の原稿は斬新なアイデア?珍しい趣味?ー出版のことで悩んだらご相談ください
本を書くという作業は孤独です。スポーツのように、いいプレイをしたら誰かが喝采してくれる、と言うことはありません。だから作家であれば誰でも、いつも迷いながら、不安になりながら原稿と取り組んでいます。
しかし、もしも
- 自分の原稿は斬新だと思うが斬新すぎて世間に受け入れられるか自信が持てない
- 自分の物語は自分は面白いと思っているが、ほかの人が面白がるか分からない
- 自分の体験談など、誰でも似たような経験をしている。珍しいものではな。だから本にしても仕方ない
- ほかの出版社に企画書を出したら没になった
というようなことがあったら、ぜひ私たちにご相談ください。先ほどから書いているように、人から「斬新なアイデア」「珍しい趣味」と言われて出版社に敬遠されている説や物語、主張は「ブルーオーシャン」でなら、必ず評価し、理解してくれる人がいます。ただし、ブルーオーシャンで受け入れられるには、テーマ、構成、タイトル、表紙などをブルーオーシャン向けにしなければなりません。
私たちにはそのノウハウがあります。またあなたの想いや意図を汲み取って、よりブラッシュアップされたものにすることも得意です。
ですから、まだ原稿や企画書などの形になっていなくても大丈夫です。ぜひ私たちに下のボタンをクリックしてご相談ください。