AIでなくなる仕事は何?
AIによって10年後、なくなる仕事
2014年、英オックスフォード大学のマイケル・A・オズボーン准教授らによって発表された論文『雇用の未来ーコンピューター化によって仕事は失われるのか』では、2035年までに人類の仕事の約50%がAIないしは機械によって代替され消滅すると予測しました。
このような論点を踏まえてさまざまなシンクタンク、アンケート、識者の見解として「10年後になくなる仕事」が挙げられています。
たとえば友村晋というYoutuberの方は以下のようなものを挙げています。
1位.スーパーの店員・レジ打ち
https://mijinko.co.jp/media/jobs-that-will-not-exist-in-10-years-ranking/
2位.事務作業・データ入力
3位.倉庫作業・ピッキング作業
4位.ホテルの接客・受付の仕事
5位.工場での組み立て作業
6位.警備・ビルのメンテナンス
7位.路線バスのドライバー
今の「高給取り」も失職する
笑ってしまうのは、ご自身の「Youtuber」と言う仕事がこの中に入っていない点です。Youtuberこそ、よほど斬新な内容、豊富な専門知識、人を引き付ける話し方、しっかりしたエビデンスの確保などができない人は、必ず淘汰されるでしょう。
その他に私が考える「10年後に亡くなりそうな仕事」は、インプットとアウトプットが決まっているような仕事です。具体的には
- 弁護士
- 医師、歯科医
- 税理士、会計士
- 司法書士、行政書士
- 宅地建物取引主任者
- 銀行員
- 生命保険会社社員
など、現在「専門知識」を持っている「国家資格」であること武器に、高い金額をとって「先生」や、素人には難しい金融関係の仕事をしている人です。
例えば医師は要は「症状を聞く」と言うインプットから「原因となっている病気」「その治療法」をアウトプットする仕事ですから、まさにAIの得意な分野です。
もちろん、外科などの治療がAI化するにはもう少し時間がかかるでしょうが、これも患部を画像でとらえて病巣を確定し、そこをメスで切除する、レーザーを当てる、などと言うような仕事は、生産分野ではすでに実用化されています。
ですからいずれ外科の医師も「本当に困難な手術ができる超優秀な医師」以外は失職するでしょう。
文章を書く仕事もなくなる
ここでは挙げませんでしたが「ライター」を挙げているシンクタンクもありました。
確かに世の中の、ネットでアクセスできる情報を取りまとめて、文章にする、という作業はまさにAIの得意分野です。これもすでに現在AIによってかなり実用化されています。ただ、プロンプトで指示をするのが結構面倒なので、このインターフェイスをもっと使いやすくすることが条件でしょう。
またその文章には、書き手または関わっている人の想いではなく、ただの情報をまとめるだけ、と言うのが一般的なことですから、AIでいくらでも代替できるということです。
つまり「原稿を書く」ということは、人間の手を離れる可能性が高いわけです。
人間が「自分の」考えを表明することはなくならない
しかし私は、「言葉」で「想い」「考え」を伝える仕事がなくなるとは思いません。
なぜなら人間には「オリジナルな体験」「オリジナルな考え」「自分だけの想い」があるからです。こればかりは、AIがどれだけ進化しても代替することはできません。もちろん、その考え、アイデアを整理して文章化するという部分はAIに任せられるようになる可能性はありますが、あくまで「作業の分野」だけです。
つまり、10年後には、あなたが自分の意見を発表する、自分だけの体験や想いを伝える、ということは今以上に価値のあることになるでしょう。
出版業も単に文字校正をして印刷所に回す仕事だけをしている「作業が中心の」会社は潰れるでしょう。
代わりに、著者様の頭の中、心の奥にしまわれている「新しい考え方」「自分だけの体験」「強い想い」を引き出し、AIが作業できるように、情報化するような出版業は、絶対になくならないと思われます。
私たちクリエイティブ集団COW AND CATは、自画自賛かもしれませんが、まさに著者様の頭の中、心の奥の宝石を探し出して出版することを目指しています。そういう意味では、AIの時代は、人間の「作業」を使わずに「知恵」を使う私たちの仕事の仕方は、もっと多くの著者様の「想い」を発信する上で、非常に有利になりそうです。
もちろん、現在もそういう仕事の仕方をしていますから、頭の中、心の奥に表現したい宝物があっても、どう出版・発信していいか分からない方はぜひご連絡下さい。