Ⅰ 自費出版方法別の内容、費用、メリット、デメリットの比較

1 自費出版の4つの方法

自費出版をする時にしなければならない作業、出版社によってどこまでそれをしてくれるか、してもらう場合費用はいくらか、と言うことについてここまでかなり詳しく紹介して来ました。(再度ご確認したい時は、このページ、またはこのページをご参照ください)

しかし、ここまで読んで「自分はどれを選んだらいいの?」と悩まれている方もいると思います。また「そんなにたくさんの数の作業をしなければならないの」と躊躇している方もいるでしょう。そういう方のために、このページではそれぞれを比較した表をご提示し、比較できるようにしました。これをご覧いただければ、自分に合った方法が明確に分かるでしょう。

その前にまずその方法には何があるか、ということをもう一度以下の通りご提示します

  1. Amazon(紙書籍、Kindle電子書籍)の自費出版
  2. 一般の自費出版社でからの出版
  3. 商業出版社からの出版
  4. 私たちクリエイティブ集団COW AND CATの「出版サポート」を利用した出版

2 自費出版4つの方法の比較点

この4つの方法についてあなたが一番知りたいのが以下の4つだと思います

自費出版にはいくつも方法があり、費用もメリット・デメリットも違う。自分のニーズに合った方法を選ぼう。
  1. どこまで作業を(無料で)してくれるのか
  2. 有料で委託できる作業は何か
  3. その場合費用はどの程度か
  4. どの方法が1番難易度が高いか
  5. どの方法が安心か(自分は「執筆」に集中できるか)
  6. メリット、デメリット

以上の点について、まとめた表がⅢです。ぜひ「良い選択」をするための参考にしてください。

Ⅱ 方法別比較表

Amazon自費出版一般の自費出版社商業出版COW AND CATの
「出版サポート」
基本的な考え方完全原稿をAmazonの製本サービス(KDP)を利用して印刷する完全原稿を自費出版社、印刷会社に持ち込んで出版する企画を持ち込んで採用されたら出版社の費用で出版・販売するAmazonの製本サービスを利用して出版する。ただし「完全原稿」である必要はなく、それはCOW AND CATがサポートする
委託可能作業アイデアの企画化しないしないしない希望に応じる(企画化以前の「自分のアイデアはどうしたら本になるか」という相談にも無料でのる
企画を構成にするしないしないしない希望に応じる
代筆しないする出版社もあるしない希望に応じる
編集しないしない編集者の指示でさせられる場合もある希望に応じる
校正(誤字脱字、主述の不一致、「てにをは」の修正しない自費出版社はするが、
印刷会社はしない
する(著者にもする権利がある)希望に応じる
校訂(日本語としての問題修正)しないしないする(著者にはその権利はない)希望に応じる
装丁・DPT(余白、目次、フォント、見出し、挿画)しない依頼会社によるする(著者の意見は聞かない)希望に応じる
表紙デザインしない依頼会社によるする(著者の希望は聞かない)する
タイトルつけないつけないつける(著者の原稿から出版社の意思で変わる場合もある)つける(著者の意思を尊重しながら、よりいいタイトルを提案する)
印刷・製本(四六判・200ページ・白黒・上質紙120kgの場合)するするする(ただし本のサイズ、紙質などは出版社が決める)する
電子書籍の制作自動的にセットで行う依頼会社によるが、その場合も有料出版社による自動的にセットで行う
販売とその方法Amazonのサイトで
販売
しない
別の費用で販売を請け負う会社もある。その場合も書店だけ、ネットだけ、両方する、の場合がある
する(販売に著者は全くタッチしない)Amazonのサイトで
販売
販売促進しないしない
販売を請け負う場合、合わせて依頼されれば著者負担で
・書店での販売促進
・ネットでの宣伝広告
を行う
出版社判断で必要な場合は行う。
売れそうな本だと判断された場合は、書店店頭、雑誌広告、ネット広告、映画タイアップ、サイン会など大々的に行う。
COW AND CATの判断または著者の希望に応じて、ネットでの宣伝広告を中心に行う。
費用はCOW AND CATと著者で話し合って負担割合を決める。
作業ごとの費用目安アイデアの企画化---基本手数料が5万円から10万円に
企画を構成にする---「企画化」費用の中に含む
代筆-36~60万円-「編集」と併せて約90万円
編集-25~40万円-
校正(誤字脱字、主述の不一致、「てにをは」の修正-24万円程度-3万円程度
校訂(日本語としての問題修正)-120万円程度-10万円程度
装丁(目次、フォント、見出し、挿画)-40万円程度-3万円程度
表紙デザイン-3パターン程度から選べば無料、という会社もある。
自分の好みのものにする場合は、別途作成し入稿する。作成費は20万円程度。
-5万円の基本手数料の中に含む
印刷・製本(四六判・200ページ・白黒・上質紙120kgの場合)明確には示されない。
「販売額-歩合」が
・印刷費
・製本費
・配送費
・販売手数料
と考えるしかない
30万~150万円-明確には示されない。
「販売額-歩合」が
・印刷費
・製本費
・配送費
・販売手数料
と考えるしかない
販売手数料上記と同じ書店販売もネット販売も
販売額✕30%
-上記と同じ
販売促進-・書店営業を行う場合は、最低50万円/月
・ネット広告を打つ場合は総広告費の30%程度
出版社が全て行うネット広告に限定。最初は5000円/月程度から始め、効果のr方法が発見できたら3万円/月程度で運用。
総合計
(販売促進を除く)
0円70万~370万円0円
(※ただし「商業出版詐欺」に遭うと数百万円が無駄に)
5万円~116万円
印税だいたい20%
Amazonで本が売れる都度、定価からAmazonの負担している印刷費、販売手数料、送料などが引かれた金額が入金される。
なし
(出版費用と販売手数料の合計から売上金額を引いた残りが著者の「利益」)
※だから「赤字」になることもある
通常5%程度
しかし「初版分は印税0%」だと勝手に決めて来る悪徳出版社もあることに要注意。
10%
著者買取なし300万~500万円
全出版部数を著者が買い取る
300万~500万円
実際は「出版に協力してくれ」という名目で請求される「出版費」なので、お金だけ出して、手元には1冊も本がないというケースもある。
なし
在庫リスクオンデマンド印刷なので
皆無
どれだけ販売できるかによるが
・書店からの注文に応じられる残置在庫
・売れなかった場合の返本
・本を保管する倉庫費用
が発生する
-オンデマンド印刷なので
皆無
電子書籍作成の有無自動的に作成、販売出版費用に入っている場合と、
オプションで依頼する場合がある(その場合の製作費は2万円程度)
出版社が判断し、行う自動的に作成、販売
難易度★★★★★
出版に関わる作業は全て自分でしなければならない
★★★★
苦手部分は委託できるが最も重要な「企画化」「構成」は自分でしなければならない
★★★★★★★
持ち込み企画が採用される確率は限りなく低い。
数少ない方法はその出版所の文学賞を受賞する、ブログ記事やブログ記事を編集者がたまたま読んで出版を打診してくること。

最も重要な「企画化」「構成」のサポートがある。
その他の苦手な作業は全て格安で個々に委託できる
安全度★★★★★
全作業を自分で行うことで無料で自費出版ができるので完全に安全。
ただし校正、校訂、装丁などでミスが発生する確率は最も高い
★★★
自費印刷に関しては校正までは出版社がしてくれるので、ある程度安心できる。また印刷設定上のミスも原則的にはない
しかし「自費出版詐欺」(このページ参照)が発生する余地があり、これにダマされると数百万円の損害を被る危険性がある。
★★
文学賞の受賞、編集者からの声かけで出版する場合は99%安全である。
しかし企画を持ち込んだところ「出版したいが『著者買取』の形で協力してほしい」と言われたら100%「著者買取」詐欺である(このページ参照)。最悪数百万円ボッタクられ、本は1冊も出版されないという危険性が「商業出版」には常にある。
中には「文学賞」を実施し、受賞者に「著者買取」を仕掛ける、という悪どい出版社も(かなり大手で)ある。
★★★★★★★
最も重要な「企画化」「構成」のサポートがある。
その他の作業は全てメニュー化され、かつ業界最低レベルの費用で委託できるので非常に安全かつ安心である。
また「出版前に『出版契約書』を結ぶ」のは驚いたことに、業界の中ではこのCOW AND CATくらいしかない。
メリット無料で自費出版とネット販売が可能ある程度出版社におまかせで自費出版できる。・文学賞受賞、編集者からの声掛けであれば、質のいい本ができる。
・出版チャネル、ネットチャネルと販売ルートがしっかりあるので、ある程度の部数は確実に売れる。
・売れると出版社が判断したら大々的に広告を打ってもらえる。
・Amazonの自費出版を利用するので低費用で出版、ができる。
・「企画化」「構成」を含めて著者に寄り添い、苦手なことは代行してくれるので、無駄な作業をせずに自費出版ができる。
・各作業はメニュー化され費用もそれぞれ明記してあるので、自分の苦手な部分は委託するので無駄なことはせずに、かつ自分の予算に合わせて自費出版ができる。
デメリット企画化から原稿作成、修正、そのほか装丁、表紙デザインまで全部自分でしなければならない。よほどパソコン、ネットマーケティング、出版に関する知識とスキルを持っていないと、分かりやすくて・面白くて・売れる本は出版できない。
(ただ「本を出版する」だけなら、簡単にできる)
・装丁、表紙などにこだわった本を出版するのは難しい。
・「企画化」「構成」という最重要部分は自分で考えなければならない。
・「自費出版詐欺」の危険性がある。
・出版するまでのハードルが異常に高い。
・「著者買取詐欺」の危険性がある。
・販売促進はオプションになるので、積極的に売りたい場合はそれなりに費用が必要。ただし、テストマーケティングをしっかり行うので、無駄な販促投資はしないで済む。
向いている人・文章力があり、マーケティング、パソコン、出版、ネットに詳しい人。
・無料で自分の本を出版したい人。
・Word原稿は作成できるが、出版のことは全く分からない人。
・デザインなどにはこだわらないので、低予算で自費出版をしたい人。
・プロの「作家」を目指している人。
・自分の本をできるだけたくさん売りたい人。
・自分の予算に合わせて自費出版したい人。
・書きたいことはあるがまだ内容がぼんやりとしている人。
・プロのサポートを受けながらしっかりした本を出版したい人。
・できるだけ費用を抑えつつ、質のいい自費出版をしたい人。
Amazon自費出版一般の自費出版社商業出版COW AND CATの
「出版サポート」
Amazon自費出版一般の自費出版社商業出版COW AND CATの
「出版サポート」

Ⅲ ご質問、ご相談は

上記の表をご覧になって内容にご質問のある方。ご自分の原稿を「本」にすることが可能か悩んでいる方。私たちの「出版サポート」の詳しい内容についてご相談のある方。そういう方は、ぜひこちらまでご連絡ください。メールでお返事するか、必要に応じてオンラインミーティングをセッティング致します。